セシウム製品

セシウムは柔らかい光沢のある金色の金属で、融点が室温より若干高い程度なので常温付近で液状となります。通常セシウム製品は塩の形態です。その特性は対応するカリウム塩と同じですが、はるかに優れている場合があります。 原子番号が大きく電荷密度がきわめて低く、半径が大きいということがセシウムの大きな特徴です。

製品純度 

当社はお客様のニーズに合わせ製品純度を調整し、2Nから5Nまで様々な純度の製品を提供しております。

サービス担当チーム

製品純度および特定の不純物についてご希望がある場合はご相談下さい。当社の長い経験から、特定の用途にあわせた規格を設定することができます

純度レベル

特定の不純物を個別に除去する当社独自のプロセスにより、幅広いグレードをラインナップしております。セシウム製品の純度は金属不純物の含有量をベースに差数法で算出しています。

純度=100%-(特定の金属不純物の含有%)

各グレードの概要については下記の表をご覧下さい。表示されている金属は最低限のものです。ただし純度の計算は技術データシートに記載されたすべての金属に基づきます。また、純度計算に含まれない陰イオン不純物もモニターしており、試験成績表に記載されます。

各製品の技術資料でより詳細な製品規格をご確認下さい。技術資料に記載されていない用途上重要な不純物があれば直接お問い合わせ下さい。

市場および用途

触媒

セシウムはイオン化エネルギーが低く、さらに遷移金属のオキソアニオンを高酸化状態で安定的に保つ特性を持つため、不均一系反応で用いられる様々な金属酸化物触媒の働きを効果的に促進します。セシウムは遷移金属-ハロゲン化触媒と安定的に錯塩を形成することで、不均一系ハロゲン転移反応の促進にも効果を発揮します。均一系触媒では、アニオン成分の有機溶媒への溶解性が原因で反応速度が制限されてしまうことがありますが、カチオン成分としてセシウムを使用することで解決できる可能性があります。

シンチレーション

ヨウ化セシウムおよびフッ化セシウムは、X線、ガンマ線および放射線粒子を吸収し可視光を発する特性を持っています。このシンチレーションと呼ばれる効果は、医療診断や天然資源の探査、核物理研究に応用されています。

ガラス

硝酸セシウムや炭酸セシウム、重炭酸セシウムなどが色々な目的でガラスの構成成分として使用されています。光学ガラスの反射係数(バルクまたは表面のみ)は、セシウム塩を添加することで調整できます。セシウム塩溶解物や溶液との表面イオン交換により、ガラス表面の耐腐食性や強度向上を実現できます。

ろう付

フッ化セシウムやフッ化セシウムアルミなどのセシウム化合物を、アルミ合金のろう付でフラックスの成分として使用することが増えています。重量や性能、コスト、品質に関する要望が高まっていることに対応し、最近の自動車産業では、例えば熱交換器用途でアルミ合金が銅合金に置き換わってきています。アルミ合金の機械強度を上げるためにマグネシウムが添加される場合がありますが、セシウム含有フラックスを使用して高マグネシウムにより生じるアルミろう付の問題に対処が可能です。

バイオテクノロジー

塩化セシウム、硫酸セシウム、三フッ化酢酸セシウムおよび塩化ルビジウムなどの高純度セシウム塩は、超遠心分離によるDNAの回収および精製に使用されます。一例として害虫抵抗性農作物の開発に役立ちました。